6つの資本
当社グループは、創業以来、お客さまのニーズにお応えするなかで経営資本を積み上げてきました。
これら資本の戦略的活用を図り、新たな価値創造に努めていきます。
財務資本
チャレンジを可能にする健全な財務基盤
当社グループは、健全な事業の継続により堅実なキャッシュ・フローを生み出し、強固な財務基盤を整えてきました。健全な財務体質・成長への積極投資・利益の還元の3つのバランスを重視した基盤強化を進めます。
純資産 | 14,504百万円 |
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自己資本比率 | 46.2% |
ROE | 6.8% |
ROIC | 3.6% |
製造資本
競争力のある商品を安定的に供給する製造設備
食品メーカーである当社グループにとって、全国に向けた商品を生み出す工場・栽培センターは価値創造の重要な資本です。ISO22000・FSSC22000を基準とした安全・安心の向上を図るとともに、生産技術の開発・蓄積を行い、生産性の向上を進めています。
設備投資額 | 2,069百万円 |
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生産拠点数(海外を含む) | 9拠点 |
知的資本
長年培ってきた知見と高度な加工技術
創業以来、お客さまからのご要望と信頼に応えるなかから商品開発技術・ノウハウを蓄積してきました。新たな価値の創造を目指した機能性の追求やオープンイノベーションを含めた研究では、新領域への投資も積極的に行っています。
研究開発費 | 429百万円 |
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特許保有件数 | 2件 |
人的資本
事業に精通した人財
「人」が企業成長の源泉であるという考え方のもと、社是にある「誠実」「謙虚」「感謝」を体現する人財の育成を進めてきました。また、働きやすい・働きがいのある職場環境を目指した「IWS(いちまさワークスタイル)」を推進し、チャレンジできる風土を醸成しています。
従業員数 | 928名 |
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平均勤続年数 | 12.5年 |
教育・研修費用 | 33,974千円 |
社会関係資本
高水準な品質管理体制と信頼の上に成り立つ強固なネットワーク
創業当時から続いてきたお取引先さまとの交流会である「一正やまびこ会」をはじめ、各ステークホルダーの皆さまとの信頼関係に支えられ当社グループは発展してきました。地域社会を含めた皆さまとのさらなる相互発展を目指し、強固な関係構築を推し進めています。
お取引先さま企業数 | 150社 |
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一正やまびこ会 | 765社 |
自然資本
すべての事業活動の源
当社グループは、「海の恵み」「山の恵み」から商品をつくり、お客さまにお届けしています。食品リサイクル率向上やCO2排出量削減への取組みにより、自然の恵みを大切に活用するとともに、環境・社会の持続可能性への貢献を進めています。
エネルギー消費原単位 | 32.0kL/百万パック |
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CO2排出量 | 36,618t-CO2 |
競争力の源泉(強み)
当社グループが培ってきた6つの競争力の源泉を掛け合わせることで、一正蒲鉾だからこそ実現できる価値創造を行うことができます。
今後も競争力に磨きをかけ、さらなる事業発展を目指していきます。
お客さま・お取引先さまとの強い信頼関係
当社グループは、創業以来、お客さま一人ひとり、お取引先さま1社1社に向き合い、信頼関係を築いてきました。お客さま、お取引先さまと長年にわたり構築してきた強固な信頼関係と密接なコミュニケーションは私たちの事業の基盤となっており、今でも全国に広がり続けています。
また、サプライチェーンを支えていただくお取引先さまとは、「一正やまびこ会」の活動を通じて互いに切磋琢磨し、深い信頼関係で結ばれています。今後も誠実に日々の業務に向き合い、これらの信頼を一つひとつ積み重ねることで、当社グループならではの強みの源泉をより強化していきます。
全国に展開する営業体制
当社グループは、北海道から九州まで全国11の営業拠点を配置し、お取引先さまとのコミュニケーションを重視した営業体制を構築しています。さらに、水産練製品・惣菜事業ときのこ事業の営業はそれぞれの市場の状況に合わせて専任営業として活動しながら、お取引先さまへのアプローチ面では適切な連携でコミュニケーションの密度を高めるなど相乗効果を上げることで、お取引先さまのご要望に即した営業を可能にしています。
また、今後の成長が見込まれる海外事業では、営業体制の増強を推し進めています。さらに、近年、ニーズが拡大傾向にあるネットスーパーを含めたeコマースへの対応体制についても、検討を始めています。
新たな価値創造を生み出すための研究体制
当社グループは、1974年にカニ風味かまぼこを発売して以来、長年、代替シーフード技術を蓄積してきました。代替シーフード技術と先進的なテクノロジーを組み合わせることで、社会から新たに求められる水産資源の保護や食料危機などのさまざまな課題にチャレンジしています。
これらのフードテックの実現に向けて積極的な投資を進めるとともに、産学連携を基軸とした研究ネットワークのさらなる拡大を図ることで、当社グループだからこそできる、新たな価値創造を目指していきます。
具材すべて、魚のすり身を原料に開発した「ネクストシーフード」を使用
研究を重ねて編み出した独自の技術で他社との差別化
お客さまのニーズに応えるための開発体制
当社グループは、創業以来、お客さま・お取引先さまに近い現場でのニーズを捉え、商品開発に結びつけてきました。カニ風味かまぼこをはじめとした当社主要商品にもお客さまの声を反映させることを徹底し、継続的な改善・改良を行い、お客さまへの価値提供にこだわっています。また、SDGs志向・エシカル消費のような消費者ニーズの拡大・高度化に対応するため開発人財の増員と育成を進めています。今後も全国展開の営業と連携を深めて、お客さまのニーズを汲み取り、応えていく体制を強化していきます。
新技術の導入とフレキシブルな生産体制
当社グループは、高品質な水産練製品を全国のお客さまにお届けできる量産体制をいち早く構築しており、市場シェアの獲得に成功しています。また、2023年にはカニ風味かまぼこNo.1ブランド「サラダスティック」の効率的な高速生産体制を確立するなど、常に生産性のさらなる向上に取り組んでいます。
創業以来、お客さまのニーズに確実にお応えするため、新技術の早期導入を行い、工場間移設にもフレキシブルに対応し、商品を世に送り出してきた歴史とノウハウの蓄積は今日にも活きており、効率的・効果的な生産体制の構築につながっています。
安全・安心な商品・サービスの提供の基盤となるマネジメントシステム
当社グループは、安全・安心な商品を提供し続けるために、国際規格としてのマネジメントシステムを積極的に導入し、継続的な改善による品質向上に取り組み、安定的な事業運営を実現しています。食品安全に関しては、ISO22000認証に加え、主要事業場でのFSSC22000認証を取得しており、きのこ事業では、農業生産者の国際認証であるGLOBALG.A.P.を取得しました。さらには、環境(ISO14001)・労働安全衛生(ISO45001)のマネジメントシステムも全工場認証取得に進んでいます。安全・安心な商品・サービスを提供し続けることで、当社グループへの信頼を積み上げていきます。
マネジメントシステム認証取得状況
本社 (本部機能) | 本社工場 | 本社 第二工場 | 聖籠工場 | 東港工場 | 山木戸工場 | 北海道 事業部 | 関西工場 | バイオ 事業部 | 支店・ 営業所 | ||
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食品安全 | ISO22000 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
FSSC22000 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | (取得予定なし) | 〇 | (取得予定なし) | (対象外) | (対象外) | |
環境 | ISO14001 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | (取得予定なし) |
労働安全衛生 | ISO45001 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | (取得予定なし) |
事業継続 | ISO22301 | 本社(本部機能)・本社第二工場で取得 | |||||||||
持続可能な農業 | GLOBAL G.A.P. | バイオ事業部で取得(他拠点は対象外) | |||||||||
お客様対応 | ISO10002 | 適合を宣言(第三者機関による適合評価取得) |